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【書評】アップルvs.グーグル どちらが世界を支配するのか 




昨年末に出ました本書ですが、やっと読み終わりましたので
メモりたいと思います。

本書の主題は近年のIT業界で最も扱われている話題であるがゆえに
世間全体としても相当に目が肥えてきていて、
半端な内容では駆逐されてしまうという
極めてセンシティブなテーマにストレートに踏み込んでいます。

私自身もアップル本、グーグル本は相当数読んできているのですが
本書はネットやメディア等の記事を寄せ集めて筆者の考えを載っけたような本とは
一線を画しており、関係している重要人物への直接の取材によるナマの声が反映された
ドキュメンタリーとなっています。


スマホ戦争前夜から現在までに絞りこまれたテーマ


本書では、両社が協力してきた時代から、現在のスマホ戦争までの
歴史に絞って書かれています。


関係者の声を交えて裏取りをしながら、場面毎のナマの緊張感が伝わってくるような感覚は
ウォルター・アイザックソンの「スティーブ・ジョブズ」
スティーブン・レヴィの「グーグル ネット覇者の真実」といった
アップル本、グーグル本の頂点である2書籍を足してテーマを凝縮したような本
仕上がっています。


iphone開発/発表に至る緊迫感


Macやipodの開発に至るまでの物語は他の書籍でも取り上げられたりしていたのですが、
意外にもiphoneの開発/発表までのプロセスにここまで踏み込んだ本は始めて見ました。

特に伝説のiphoneプレゼンテーションの裏で行われていた混乱と緊張の舞台裏
個人的には本書における最も見所である章だと思います。


Android発表に至るまでのアップルとの関係性の変化


これも有名な話ですが、元グーグルCEOのエリック・シュミットが
アップルの取締役に属していた等、
元来アップルとグーグルは有効な関係を築いていた企業同士でした。

しかし、iphone発表を受けてAndroidの開発チームが方針を変えて(タッチパネルへ)
ジョブズの怒りを買ってから事態は一変します。

本書では、キーパーソンによる当時の関係性の変化についての証言や、
裏で行われていた交渉に関する詳細までも赤裸々に語られています。


タブレットの革新性


ipadの革新性について大きく取り上げられていることも本書の特徴です。

こちらもMacやiphoneの革新性について語られている本は良く見られますが、
タブレットに着目してそれにまつわるコンテンツ/メディアとのエコシステム
関する影響について、ここまで詳細に書かれている本は始めて見ました。


どちらが勝者となるのか?


ハッキリと結論づけてはいませんが、作者の中では、それまでの両社の功績に敬意を払いつつも
どちらが勝つのかそれとなく結論づけられているところも本書のユニークな部分です。

この手の議論は未来を見守っていきましょう的な曖昧な結論になりがちなのですが、
ここまで調査・分析した筆者だからこそ見えた思いについて書かれています。




読み終わってみて簡単に予想することはできないけど誰もが気になっている
アップル対グーグルの勝負の行方について、
本書によって両社の功績と攻防の裏側が見えたところで、あらゆる可能性を感じることができ、
両社の攻防を知らなかった人にとっても興味が湧くような本となっています。

 



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