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【書評】弱いつながり 検索ワードを探す旅 



知の巨人、東浩紀さん待望の新刊です!

一般意志2.0からのファンなのですが、本書でも一般意志で見られた
氏の斬新かつ本質を捉えた考え方・指摘が随所に盛り込まれています。
さっそくメモリたいと思います。



人生指南書


東浩紀さんといえば、人文系・現代哲学ジャンルの本のイメージですが、
本書も同じジャンルに入るのでしょうか?

専門家では無いのでわかりませんが、読了しての所感は「人生指南書」のような感触でした。
今のネットに依存した社会におけるリアルへの接点に関する問題点から
今後生きてく上での考え方・行動の仕方について描かれています。



言葉には限界がある


印象に残ったのが以下引用。

けれどもぼくは、言葉こそが大切だという現代的な考え方を踏まえたうえで、さらにもう一周ぐるりと回って、言葉の世界をうまく回すためにはモノが必要だ、という立場をとっています。  なぜ必要なのか。それは、メタゲームを止めるためです。



どういう対応が正しいのか議論する以前に、この場合そもそも「正しい」とはなにかを考えてみようとか、いやいやそもそも自分たちが正しいかどうかを決められるのか、そのことについても考えようとか、どんどん議論がずれていってしまいがちです。議論が「メタ化」し、なにがなんだかわからなくなるわけです。


言葉にならない事柄を言語化する職業である哲学者自らが、
言葉には限界があると論理的に納得できる形で
理由を語られていることに
大変感銘を受けると同時に目からウロコでもありました。
上記は日常的な場面による限界例ですが、歴史的にみた例も本書では触れられています。



偶然を受け入れろ!



統計からわかることは、もし何回も何回も人生を生きることができるとしたら、確率的にその選択がもっとも利益が大きいよ、という話でしかありません。一回かぎりの「この人生」については、統計はなにも教えてくれません。

偶然と必然の関係。「この一回の人生」と統計の関係。それがぼくの哲学のテーマであり、また本書の基底にある問題意識です。
本書で「新しい検索ワードを探せ」という表現で繰り返しているのは、要は「統計的な最適とか考えないで偶然に身を曝せ」というメッセージです。



特に2つめの引用で、統計最適の愚かさ・欠点についての指摘に衝撃を受けました。
世の中の自己啓発本の殆どはこの指摘に反論できるのでしょうか?
全ての仮説について論理的に書かれているのが、正にあずまん真骨頂であり本書でも随所に見られます。



「一般意志2.0」や「存在論的、郵便的--ジャック・デリダについて」程のボリュームではなく、
文量的に気軽に読めて、かつ内容も濃厚で前著のような斬新かつ
論理的な作者の主張を堪能できるというのが本書のウリだと思います。

何しろ本を読むのが遅い私でも通勤時間内2日程で読了できたので、

東浩紀初心者にオススメですが文量が少ないといっても内容は大変濃厚ですので
あずまんヘビーユーザーにもオススメの書籍です!





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